全国のジャズ喫茶を訪れているが、この怪しげな佇まいを前にすると、さすがに尻込みをする。数多きジャズ喫茶のなかでも、ここを訪問するのは上級者ではないか。
幹線道路沿いに面しているが、蔦に覆われた年季の入った建物は、夜になると更に異様に映るだろう。
「商業中デス」の看板があるから、営業中なのか。階段を登って恐る恐るドアを開ける。
店内は窓がなく薄暗入り。黒を基調とした複雑な作りで、例えるなら洞穴のようだ。壁には色々な物が飾られ、ここに乗り物があって移動できたら、ディズニーランドのアトラクションになるだろう。
マスターは風貌からして最初の印象はとっつき難いが、とってもフレンドリーな方。博学で話題が豊富。シンボルの龍のデザインや、店内の装飾は手作りとのこと。
地域密着型できっとマスターを慕って集う店なんだろう。ジャズを聴くというより、マスターの話しを聞く場所だ。
初訪問にも関わらず、大歓迎で向かい入れてくれ、かなりサービスをしてもらった。入口での不安は何処へやら。とても居心地がよかった。また行きます!
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