東京ラーメンブーム火付け役の1軒を挙げるとすれば、間違いなく「麺屋 武蔵」だろう。 ラーメンフリークの間では、「青葉」「くじら軒」とともに「96年組」と呼ばれる。
ボクはラーメン好きで、どの店も創業間もないころから行っているが、多角的に判断して「麺屋 武蔵」を火付け役ナンバーワンとしたい。その理由をここに記しておきたい。
あの頃はまだ新宿店1店舗で、創業者の山田雄さんが厨房で腕を奮っていた。店員さんが異常(褒め言葉)なまでに元気よく挨拶していて、活気のある店作りをされていた。
ラーメン店といえば、働くおじさんやファミリー層が腹ごしらえをする食堂というイメージだった。武蔵はカフェのような内装空間を造り、BGMはジャズを流す。こんなラーメン店の登場は、当時画期的だった。
サンマ節から取ったスープも斬新で、コスト度外視の味は評判を呼んだ。ラーメンを高級料理に昇華させたと言っても過言ではない。
ラーメン店の概念を変えた先駆者として、ボクは大変評価している。「創始麺屋武蔵」はラーメン好きの原点で、定期的に寄っている。とは言っても年1回くらいだけど。
現在15店舗にまで拡大された。全店の制覇はしていないけれど、いつかは達成したい。
r.gnavi.co.jp