ボクのほそ道。徒然なるままに。

食いしん坊の記録です。ジャズが好き。

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

栗のはしり、小布施へ向かう

栗の収穫は毎年9月から10月にかけて行われるそう。栗の出来栄えを確認するこの時期だけ提供される「栗の点心 朱雀」を求めて小布施堂へ。 気にはなっていたけどメディアで何度も取り上げられ毎年かなりの人気。当日券もあるが予約した方が確実。8月から待ち…

好みの作家、今村夏子

独特の感性を持った作家だ。いま1番のご贔屓でハマっている。 作家には2パターンあって、面白い物語を書く作家と、面白い文章を書く作家に分かれる。今村さんは後者。 大胆な展開や大きな事件は起きない。そこに物足りなさを感じる読者もいるだろう。最近の…

やさしい煮干し中華そば「幻庵」

アド街で紹介されたはず。長野駅から善光寺方面に向かった細い路地を入ったところ。小料理屋のような外観に惹かれた。 ちょっと飲んだ後だけどラーメンは別腹です。食べ過ぎに注意しないと。罪悪感がありながら誘惑に負けた。 海老ワンタン中華そば。ワンタ…

偶然見つけた「いろり焼き はやかわ家」

普段は絶対に通らない脇道である。親父がいた施設に行く途中にできた良さげな外観の店(和食店とわかるのは後のこと)。通る度に気になってから5年の歳月が流れた。今回念願の初訪問である。 店内は高級和食店の趣き。オープンキッチンで中央には囲炉裏(!…

〆といえば「ラーメン藤」

全国どこにも行っても飲み屋の連なる繁華街には、必ず〆に相応しいラーメン屋さんが存在します。温泉街でもそうでしょう。 呑兵衛たちの終着地。飲んだ後の一杯は格別です。アルコールを分解する過程で糖分が消費され、血糖値が下がり空腹感を覚える。飲んだ…

松本駅前、酒場放浪記「常ト黒」

仕事を早めに終わりにして、馴染みの居酒屋に向かった。月曜日だし空いているだろうが、念のために電話で確認したら、席は空いているが待たせてしまうとのこと。 あまり時間もないのでまた次回と断念する。行きつけの店が繁盛するのはもちろん嬉しいのだけれ…

松本市で餃子といえば「餃子の店」

松本市にある餃子の名店である。メニューは餃子と野菜炒めの2種類しかない。ライス、豚汁、つけものに餃子10個がA定食で、5個がB定食。単純明瞭である。 いつもはテイクアウト。久しぶりのイートインなので今日はA定食でいこう!(頭の中でデューク・エリン…

本郷を歩く「別れの橋跡」

普段は何気なく歩いていて気にもかけないけど、街の発展と共に忘れ去られた名所がある。それを発見するのは東京散策の愉しさだ。 旧中山道の本郷三丁目交差点から東大赤門に向かう間に小さな窪みがある。緩やかな坂の坂の間。かつてはここには小川が流れ橋が…

なぜ王さまなのか「餃子の王さま」

浅草でひっそりと営業していた隠れ名店。ビブグルマンに選出されてから人気の拍車がかかって、今では行列も珍しくない。 2階のホールは昔と変わらずおばちゃんが対応。以前ラストオーダーした餃子を忘れられた同伴者の怒りを静めたことがあった。同様なトラ…

表紙に惹かれて「宙ごはん」

装画の可愛いらしさ。いわれるジャケ買い。装丁家さん、応援してます。ビブロフィリアは装丁を重視するのですよ。 今注目の作家のひとりだけど、読むのは初めて。予備知識はなし。女流作家だし食をテーマしたほのぼの小説かと想像したけどまったくの勘違いで…

サウナ全国1位は激混み

「SAUNACHELIN(サウナシュラン)2022」全国第1位のサウナ施設があるとの情報を得た。サウナーとしては居ても立っても居られない。早速に流山市に向かう。 TXおおたかの森駅の周辺は千葉の二子玉川と称される、いまや大人気のエリア。知らない間にお洒落な街…

パリッと「うなぎの館 天龍 岡谷本店」

海なし県の信州にあって諏訪湖周辺は漁業が盛んで、ワカサギ釣りは冬の風物詩だ。川魚は郷土料理として庶民に親しまれてきた。 岡谷市は「うなぎのまち岡谷」といわれるほど、鰻の消費量は全国有数らしい。うなぎ屋も多く点在し割安感があったが、最近はかな…

小さな店の偉大なカレー「ポンヌフ」

松本駅前通りから右の細い路地を入ったところに、外から見るとカウンターだけの(奥にテーブル席1つあり)間口の小さな洋食屋を見つけた。人通りの少ない場所で、夜だから店の灯りで気づいたけど、注意していないと見落としてしまうだろう。 煉瓦をあしらっ…

江戸っ子の鰻「神田きくかわ」

神田駅の周辺を散策。大規模な開発とは無縁なビジネス街だろう。 すぐ隣は大手町でビジネスパーソンが行き交う洗練されたイメージなのに、こちら側は雑多なサラリーマンの街。ランチ価格は半分くらいじゃないかな。西口商店街は庶民の味方。 昼食時、軽くカ…

コーヒーとルービンシュタイン「珈琲ショパン」

万世橋駅のあった西側、神田須田町は戦災を免れ、当時の家屋が未だ健在している貴重なエリアだ。 この辺りを散策すると歴史ある建築物を見ることができる。その1つ甘味処の竹むらは今日も行列だった。ラブライブ!(アニメは観たことはない)の聖地である。…

ヒロシ君とカップラーメンの味

ヒロシ君は20歳で亡くなった。親友と呼べほどではないが中学校の同級生の死は初めてのことでショックだった。葬儀に参列した時、父親(この時初めて会った)から丁寧に頭を下げられたことが、今でも強く印象に残っている。 葬儀には大学の友人グループ(だろ…

阪神タイガース優勝おめでとう

優勝の瞬間を見たい。ファンではないけど今夜だけはテレビ観戦。 とにかく今年の阪神タイガースは圧倒的に強いな。岡田監督の采配ズバリ。新戦力の台頭、豊富な投手陣、固定された打線。優勝する条件は整っていた。 歓喜する選手たち。胴上げを見ていて泣け…

隠れ中華を発見「中華料理 三喜園」

今夜はカープに勝利。結果的にタイガースのアレに貢献してマジック1になった。 クライマックスシリーズの可能性はまだあるとはいえ、今シーズンはすでに終わっている。しかし選手たちは一生懸命プレーしてる。ファンとしては最後まで応援していきたい。 ⭐︎ …

同級生との誓い「割烹 魚仙」

お前が死んでから25年くらいになるだろうか?正確に覚えていない。すまない。 あの日からお前の分まで真剣に生きようと、一日一日を大切にしてきた(つもりだ)。そう決意して生きてきた。どこまでできたかな? ⭐︎ 最初に会ったのは18歳だったよな。代々木だ…

宇都宮といったら蕎麦「手打そば 蔵」

宇都宮市に住んでいた方から紹介された蕎麦処。なんでも宇都宮市内の飲食店で、1番オススメで美味しいとのこと。 なかなか来る機会はなく今回やっと初訪問である。紹介者の味覚レベルはいかに。 名前の通り外観は蔵作り。中に入ると懐かしい蕎麦屋の雰囲気で…

偶然発見した焼鳥に感服「あまや鶏」

長野駅からぶらぶらと善光寺方面に歩いていたら、可愛らしいロゴを見つけた。店名もセンスがいい。ただならぬ店に違いないと直感した。 まず飲食店で2階は、立地として大変不利である。しかも駅前から距離もあり、ここで勝負するのは普通の感覚なら、余程の…

善光寺の参道と蕎麦めぐり

素晴らしい坂道である。長野駅から善光寺に続く長い参道。約1.8キロという。 長野マラソンではここを下る。善光寺を背にして長野駅に向かうマラソン前半のハイライトだ。歩いてみると予想外に上り坂である。 開発が進むエリア。整備された広々して潔い直線。…

歪んで見える非行少年たちの実態

衝撃的な内容だった。久しぶりに知識を深める読書体験である。読んでよかった。 発達障害や知的障害をもち非行を行う少年たちと接してきた精神科医の体験談。読み進める度に驚きを抑えきれない。 時に常識では考えられないような犯罪が起きる。なぜそんなこ…

「知る悲しみ」松茸の味

居酒屋に行くとメニューに松茸の文字をみるようになった。暑い日は続くなか確かな秋の訪れ。 松本市の四賀地区は松茸の産地として知られています。松茸山荘という温泉宿泊施設があるほど、かつては大量に採れたようです。 この地域(当時は四賀村)に友人が…

小さなジャズ喫茶「JAZZ BIGBOY」

学生の街として栄えた神保町。古本、楽器、スポーツ用品、カレーなど独自のカルチャーが混在する。ビジネス街の一面もあり、これほど学生と会社員が交錯する街は都内屈指だ。 個性的な喫茶店も多くあるし、ジャズ喫茶も当然存在する。有名な「さぼうる」の隣…

カジュアルなフレンチ「しみいる」

浅草観音裏を散策中に偶然見つけた。今でこそ入口の黒板にメニューがあるけど、オープン当初は何もなくてどんな店かわからなかった。しかし外観からはただならぬ雰囲気を醸し出していた。 これは名店に違いない。勇気を振り絞って恐る恐る入店すると、そこに…

がっかりな吉村家

ネプチューンのジャッジ企画は必ず観ている。「ローソンスイーツvs超一流スイーツ職人」の放送後、感化されて早速ローソンへ。 セブンイレブン派(近場にあるから)でローソンは普段行かない。スイーツコーナーでどれにしょうか目移り。ふと弁当コーナーに目…

佃島を歩く

本能寺の変で織田信長の死に、身の危険が迫った徳川家康を、堺からの脱出に協力したのが摂津国佃の漁師たち。 家康はその時の恩義から、彼らを江戸に迎入れて小島を与える。佃の漁民が移住したのが佃島の由来。渡船場跡は石碑に残る。 農民は田畑に縛られ動…

史上最強の立ち飲み「かねます」

立ち飲み屋は全国にあれど、味の満足度でいったらここだろう。立食いのイメージを覆した「俺のフランチ」の元ネタとなった割烹料理店だ。 最初に訪問した時の衝撃は忘れられない。お刺身は段違いの美味しさだった。一品の単価は高く感じるけれど、ボリューム…

デッドレコニングとは、「ミッション:インポッシブル」の新作を観る

感想の結論。もはや「ミッション:インポッシブル」ではない。そもそもデ・パルマの撮ったシリーズ1作目から、トム・クルーズ1人舞台の映画である。 プロフェッショナルのチームワークで、不可能なミッションを遂行するTVシリーズ「スパイ大作戦」は好きな番…