装画の可愛いらしさ。いわれるジャケ買い。装丁家さん、応援してます。ビブロフィリアは装丁を重視するのですよ。
今注目の作家のひとりだけど、読むのは初めて。予備知識はなし。女流作家だし食をテーマしたほのぼの小説かと想像したけどまったくの勘違いで、シリアスなストーリーだった。
産みの母と育ての母を持つ複雑な環境下で育った女の子、宙ちゃんが主人公。幼年期から高校生までの成長の過程を描きながら、1話ごとに波乱のエピソードが綴られる。
生きることの苦悩と手作り料理の暖かさ。愛情溢れる展開にホロリとさせられた。
文体は好みじゃないけど、他の作品も読んでみたい。最近はこういった作風が読まれているんだなぁ。