ビジネスマンが自己主張できる数少ないアイテムは腕時計であろう。商談していると自然に目が向く。スーツや靴以上に判別がし易く、所持者の主義や価値観がよくわかる。
時間を見るだけなら、スマホで十分だろうし、機能重視からスマートウォッチを選ぶだろう。機械式に拘るのは、時代遅れのステータスかもしれないし、自己満足に過ぎないのかもしれない。
飲み屋のカウンターで、恰幅のいいお隣りさんが、憧れのパネライをしている。露骨でありながら、イタリアらしい美しいデザイン。細身のボクには似合わないが、手にしてみたい逸品だ。
コロナ禍の時、腕時計を選びに中野ブロードウェイへ頻繁に行った。IWCのポルトギーゼや、ジャガー・ルクルトのレベルソ。ショパールのアルパインイーグル。いくつか候補が上がって指食は動いたが、どうも決めてがない。
巡り巡った結果、ブレゲのクラシックか、A. ランゲ&ゾーネのサクソニアに焦点を絞った。欲しい時が吉日ではあるが、円安で高額。手が出しにくく購入意欲はトーンダウンしている。
あれこれ考えている時の気持ちは楽しいもので、買ったら終了。今所持しているは、数年前に購入した時より高額になっているロレックスのエクスプローラ。中古価格が倍になるとは驚きだ。売却も検討したが、次が決まるまで、暫くは資産として持っていたい。