安曇野市の南北に渡る農免道路。一昨年、三郷の住吉神社の交差点近くに、大きな木造の建物が現れた。「あれは何だろう」調べてみると炭火焼きの鰻屋さんと判明。
なんでも築130年以上の古民家を移築したらしい。この本棟造りは信州の中信から南信地域にかけて分布する民家の形式。雄大な木造建築は安曇野の田園風景に馴染む。
お昼時、予約なしでも入ることができた。大きな梁は当時の雰囲気を色濃く残す。土間とお座敷とある広い店内。貴重な歴史遺産を飲食店として再生し、後世に伝えていこうとする心意気に感動した。
「30分ほどお待ちいただいます」と告げられたが、15分ほどで注文した鰻重の並が到着。このボリュームである。上と間違えたんじゃないかと一瞬戸惑う(ご飯少なめにしてよかった)
蒸さない関西風特有な皮のパリパリ感はほとんどないが、焦げ目が強い焼き加減は若干気になる。肉厚でふっくらとしてトロッとした食感に満足。これに肝吸い、厚焼き玉子、お漬物(ごぼうの梅肉和えと奈良漬け)が付いて3,900円は驚異の安さ。
アットホームで丁寧な接客も気持ちいい。会計時にポイントカードを貰った。リピート決定。ポイント貯めにまた来よう。