ボクのほそ道。徒然なるままに。

食いしん坊の記録です。ジャズが好き。

完全休暇で読書「同志少女よ、敵を撃て」

今夜は隅田川花火大会である。浅草に行くことも考えたが、途轍もない暑さと人の混雑は避けたい。痛めたアキレス腱の調子も芳しくない。今日は完全休暇と決めた。

ジャズを流しながら読書。今更ながら気になっていた話題作を。表紙のイラストがいい。舞台はロシアの戦争物で、ウクライナ侵攻を意識してしまう。

プロローグから意外な展開で引き込まれる。その後はある程度は先が読めてしまうが、かなり面白く一気に読めた。ジャン=ジャック・アノー監督の「スターリングラード」をモチーフにしているのではないだろうか。エピローグは日本人らしい理想論。

時代考察も緻密に描かれ、作家はこれがデビュー作とは思えないほど安定している。今後の作品も追ってみたい。