ボクのほそ道。徒然なるままに。

食いしん坊の記録です。ジャズが好き。

歴史的建造物、上野駅に想う

東京、北の玄関口であるJR上野駅の駅舎は歴史的遺産であろう。東北、上信越、北陸方面へのターミナル駅として発展して現代に至るが、外観や構内はほとんど変わっていない。昭和のままだ。

夢を持って何人の若者が上京してきたのだろう。希望や不安を持ち上野駅のホームに立ち、そして望郷の念を掻き立てたに違いない。少なくともボクはそうだった。

ここに石川啄木の歌碑がひっそりと建っている。

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「ふるさとの 訛りなつかし 停車場の 人ごみの中に そを 聴きにいく」

なんとも啄木らしい素朴な短歌。何度も読んだのに忘れてしまったけど、『一握の砂』に収録されているらしい。

三丁目の夕日の世界。高度経済成長期、集団就職や出稼ぎなどで、この駅に着いた人々を想像する。

駅周辺は東北を連想させるお店が多い。上野公園やアメ横、湯島などさまざまな面をみせる。浅草などの観光地にも近く、インバウンド客も押し寄せるエリア。この光景を当時の人々はどう思うのだろうか。