ボクのほそ道。徒然なるままに。

食いしん坊の記録です。ジャズが好き。

品格が滲み出るエッセイ

キャビンアテンダントだった女性が、伝統ある大企業のリーダーに抜擢。そう、鳥取三津子氏が日本航空の社長になった。

このニュースを知って、数年前のことを思い出した。都内にある建築中の物件を見学に行った際のこと。受付のイベントテントにいた2人の若い女性は、現役のキャビンアテンダントだった。

コロナ禍で旅客が激変した時に、出向していたのだ。航空会社の受難の期間。当時の新社長は、女性目線から奮闘していたに違いない。

女流作家のエッセイを読む。テレビで拝見する限り、知的なイメージの強い小川洋子さん。小説の世界観とは違う、素直で飾らない人柄が垣間見れる。デジタル社会の進歩に戸惑って「エリック流」と開き直る意外な一面に笑う。

表紙が愛らしい。しばしば登場する亡き愛犬との思い出にほのぼのとする。一緒だった散歩。今では1人で歩く人生を思慮する時間となる。散歩好きにはよくわかります。

ノーベル文学賞の候補とも称される世界的にも人気の作家。ひょっとしたら村上春樹より先に受賞するんじゃないか。品格が滲み出る文章。この人のように書きたい。