「今日は寒いですね」。日本のビジネスでは常套句である。まず本書はここに斬り込む。
雑談は本題に入る前の大切なイントロである。ビジネスの場であるから、周到な準備をし臨むことの重要性を説く。意図を持ち、信頼、信用、尊敬のある関係を築いてラポールを作る。
初対面の外国人との雑談で経験している。日本人なら戸惑ってしまうほど本音で迫ってくる。文化の違いを実感した。
著者はGoogleで人事開発に従事した経歴を持つ。社内コミュニケーションを重視する体制。オフィス設計から上下関係のない組織。風通しの良さ。雑談のあるチームは生産性が高いというエビデンスもある。
雑談を世界のビジネス目線はどう捉えるか。知識を得ることは有意義である。人間の魅力は雑談に基づいている。
