高級感漂う巨大な扉を目の前にすると、最初は誰もがたじろぐであろう。飲食店の入口としては立派過ぎて、来るものを阻む威力を放つ。店舗が客を選ぶのだ。勇者は誇りを持って、重厚な扉を開ける。
初めて2階に通された。平日14時近いのにほぼ満席。若者や親子連れ、外国人と多様だけど、やっぱり客層は上品。ここはカツレツ(とんかつ)発祥の洋食屋。
本当はカキフライが目当てだったが、すでにシーズンオフ。名物のタンシチューもメニューから消えている。前回はカツレツだったから、今回はポークソテーを選んだ。
立ち昇る豚肉の香り。とても柔らかい。バター風味で丁寧な仕事ぶりを味わう。値段は張りますが、妥当でしょう。
ボクはキャベツの千切りが好物。この店は感動するほど細く切られていて、“キャベせん”ナンバーワン。しかし、ポークソテーに添えられるのはレタスだった。がっかり。
高級な雰囲気は大事なお相手との会食にも最適。贅沢な時を過ごしたい気分になったら、また伺いたい。
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