テレビを何気なく観ていたら、NHK『小さな旅』で「ジャズ 輝いて ~仙台市~」が放送された。偶然とはいえジャズ好きは当然観ることになる。
番組で紹介されたエピソード。岐路に立った青年時代にジャズ喫茶と出会う。そこでジャズの旋律に触れ、新たな人生の一歩を踏み出すことを決断する。それから30年間。大学教授になってからもほぼ毎日通っているそうだ。
そう、ジャズ喫茶には人を惹きつける魅力がある。
松本市の老舗ジャズ喫茶。松本城の近く、とんかつ屋の2階にそれはある。
階段を登り始めると徐々に響いてくる大音量に、高揚感が湧いてくる。
階段を上がりきった正面と両側にある多数のミュージシャンのサイン(ビル・エヴァンスも!)に、この店が只者ではないことを知る。
扉を開けると、右側はカウンター席で左側はリスニング席。ボクはコーヒーをオーダーし、迷わず左側に向かう。
先客がおらず、スピーカー正面の特等席に座る。ALTECから流れる音楽に身を委ねる。
旅行先で時間を見つけてはジャズ喫茶に立ち寄る。旅の目的の一つでもある。ジャズの知識が豊富で、地元の街を知るマスターとの会話も楽しい。
ジャズ喫茶巡りはボクのライフワーク。これからも綴りたい。
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