長い歴史のあるジャズの入門書は、内容を詰め込み過ぎるきらいがある。往々にして複雑になりがちななか、本書はとてもわかりやすい。なぜなら、数々のジャズ本著者で、ジャズ喫茶の超有名店『いーぐる』の店主である後藤雅洋監修だから。
ジャズの歴史、演奏スタイル、レジェンドな先駆者から、21世紀のジャズマンまで。情報量が少なくもないちょうどいい塩梅。初心者には優しい絶妙な構成。ジャズに興味を持った人が本書を手に取ったのをきっかけに、さらにファンになって欲しいと願う。
久しぶりに『いーぐる』を訪れた。前回はコロナ前だから4年半ぶりになる。すっかりご無沙汰してしまった。
大通りからの小さな入り口は、気をつけないと通り過ぎてしまう。事実、スルーすることもしばしば(お恥ずかしい)。
地下に続く螺旋階段。ぐるりと回ります(目が回る)。
チラシがたくさん貼ってある。知らないと一元さんは入りにくいかもしれない。ドアを開けてご覧なさい。素晴らしい空間が待っているから。
雰囲気は変わってない。店内は明るい。堅苦しさは皆無で、ジャズ喫茶ファンでなくても居心地はいいでしょう。
平日の午後1時を回っているのに客は多い。ランチのパスタをとる年配のビジネスマン。コーヒーを嗜むご婦人。勉強している大学生おぼしき若者。全員1人客。何となく上品。
1番奥の方に座り大音量でジャズを身体に浴びる。ここで飲む一杯のコーヒーは最高。まさに至福の時である。
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