かつては都内屈指の花街として栄えた浅草観音裏。芸者屋の存在する特異さは、外部を遮断する雰囲気を持つ。一昔前は一見さんは踏み入れ難い街であった。
時代の流れと共に料亭は次々と姿を消し、跡地にはマンションが建ち並ぶようなった。見番は現存し絶滅危惧種といっていい(失礼)芸者さんは存在している。こういう文化は残して欲しい。
浅草観音裏にあるご贔屓の和菓子屋。老舗感たっぷりの風格。年齢を重ねて健康に気をつかう。洋菓子より身体にはいいらしい。
そもそも甘いものは好きではない。特にあんこ。羊羹のねっとりした舌触りはもう苦手。でもここの和菓子は別格。
きんつばは甘さ控えめで上品。芸者さんが食べやすいようにする配慮なのか、小ぶりなのがいい。季節限定の和菓子も魅力だけど結局いつものきんつばを選ぶ。
芸者さんお墨付きの高クオリティ。浅草観音裏で生まれた名物スイーツ。