ボクは週一は欠かさず通うサウナ好き。最近は関係書籍を読みまくっている。本書はサウナのノウハウではなく、サウナの歴史からブームの過程を取り扱っている。興味がない人でも楽しめる。知識を得ることが出来る内容で、話のネタに読んで損はない。
サウナ発祥の地、フィンランド（昨年NATOに加盟した。この歴史背景はしっかり学ぶ必要がある）では、水風呂はなく海や湖を利用する。冬に凍った湖に穴を開けてた「アヴァント」もある。
フィンランドでは結婚式や葬儀がサウナで執り行われるほど神聖な場所という。また、医療目的でも利用されている。
1920〜28年のオリンピックで小国ながらフィンランドは強豪。その強さの秘訣を探るべく、日本の陸上選手は留学する。そこでフィンランド選手のコンディション管理にサウナの存在を見出す。これが第1次サウナブームの1964年の東京オリンピックにつながる。
第2次ブームは、バブル崩壊後のスーパー銭湯や健康センターなどの施設の増加。不良債権と化した土地や、低い参入ハードルから、健康志向の高まりに乗った。
今は第3次ブーム。ブームは文化に昇華するのではないか。個室サウナの拡大やアウスグースの人気など、まだまだ伸びしろはあります。ととのう感覚を知って欲しいと願うサウナーの1人として期待したい。
