ボクのほそ道。徒然なるままに。

食いしん坊の記録です。ジャズが好き。

しょっぱいつゆ「並木藪蕎麦」

江戸そば御三家をご存知だろうか。「藪」「砂場」「更科」のことである。東京都内の蕎麦屋はこの3系統を多く見かける。

「やぶ」は特に有名だろう。由来を調べると千駄木の団子坂に蔦屋という蕎麦屋があり、竹藪に囲まれていたことから「やぶそば」と呼ばれるようになったらしい。

浅草雷門前の参道にある藪蕎麦は場所柄、観光地となっていて行列も珍しくない。最初に訪れたのは東京マラソンの当時で、沿道で応援した後なら寄った。江戸そばらしいしょっぱいつゆが印象に残っている。

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ここは「やまかけそば」が好きでよく食べている。すりおろした長芋の上品さが堪らない。

東京の蕎麦屋は麺の量が少ないと、文句を言ったり嘆いたりする勘違い野郎がいる。江戸っ子は蕎麦前を堪能して〆で蕎麦を啜る。量は少なくて当たり前なんです。成り立ちを知って欲しい。

伝統と歴史を守り続ける覚悟が持つことが、老舗の矜持なんです。だから応援していきたい。