ボクのほそ道。徒然なるままに。

食いしん坊の記録です。ジャズが好き。

#居酒屋

知られざる街、目白

山手線のなかで、目白駅は他路線との接続や乗り換えのない孤高の駅だ。乗車人口も低いという。地味というか印象が薄い。鶯谷駅はもっと(別の意味で)孤高だが存在感は大きい。 目白といえば田中角栄邸(目白御殿)を連想する。人の流れが少ないから閑静で、…

お気に入りの寿司屋「にぎりの一歩」

ソムリエの田崎慎也(ファンです)が著書で、寿司屋飲みを推奨している。酒を飲みながら軽く刺身や肴をつまんで、寿司で〆る。使い勝手がいいと。 お寿司屋さんといっても、高級店から回転寿司まである。旅先で大衆向けの店を探して暖簾をくぐるのも、町中華…

太田教の信者

太田和彦の大ファンで、著書はほとんど読んでいる。「居酒屋百名山」巡りで全国を旅し、テレビ番組「新・居酒屋百選」は毎週欠かさず観ている。太田監修の盃も買った。居酒屋の魅力はすべて太田さんから教わった。まさに信者である。 時間を見つけては、居酒…

人生の味、やきとん

浅草橋の歴史遍歴はかなり複雑だ。 浅草見附の跡地で、明暦の大火の悲劇の場所である。浅草寺の参道でお土産の人形が売られ、久月などの人形問屋として発展。元花柳界で、屋形船の発着場でもある。この界隈を散策すると、その雰囲気を感じ取れる。 ここにボ…

限定のカレーそば「丹想庵 健次郎」

浅草観音裏をぶらり。午前中は人通りは少ない。 蕎麦屋の前で立ち尽くす1人のサラリーマンを発見。時計で確認すると開店前の時間である。そうか、オープンを待っているのか。 ちょうど12時前である。昼食先を求めてこの界隈を散策するが、営業時間外であった…

赤提灯に惹かれて大森

大森はJRの路線を挟んで、山側と海側に分かれる。かつては断崖だったことは容易に想像できる。 縄文時代の遺構である大森貝墟や、海苔養殖業発祥の地でもある。今は埋め立てられたが、痕跡は随所に残る、なかなか魅力的な街である。 呑兵衛の心をくすぐる山…

変貌する浅草観音裏

世界から観光客が集まる浅草。やはりランドマークの浅草寺「雷門」の存在は大きい。 いま浅草を語る上で欠かせないのは、観音裏である。風情のある浅草柳原通りを中心とした、かつての花街。 浅草の旦那衆や女将さん達は、この文化を残そうと奮闘しているよ…

魅惑の街、北千住

北千住は昔から交通の要衝である。日光街道の最初の宿場町「千住宿」として江戸四宿の一つに数えられる。遊興の地となり、飯盛旅籠はやがて遊郭となる。 現在は千葉や茨城をつなぐ複数の路線が乗り入れるターミナル駅として発展。大学の進出で学生の街になっ…

湯島の渡り方「シンスケ」から「EST!」

観光名所の不忍池の南側。文京区と台東区の区境があり、仲町通りの右と左で商店街が異なるという不思議なエリアだ。 落ち着いた雰囲気を持つ文京の湯島は、台東の上野と明らかに違う文化がある。歴史背景もあるが、湯島天満宮の存在も大きいだろう。 湯島に…

大人の隠れ家「和食酒処 よね本」

居酒屋が好きで、毎週欠かさず観ているテレビ番組が『夕焼け酒場』。 毎週一軒の酒場を訪問するが、ただお店や料理の紹介をするだけではない。きたろうさんの軽快なトークから、お店の成り立ちや、ご主人の人柄を引き出す。 当番組で紹介され気になってた和…

荒木町のこと「和酒 月肴」

大好きな四谷荒木町へ。 歴史好き、地形マニアにとって、荒木町の成り立ちに興味は尽きない。かつては松平摂律守のお屋敷の庭園があった場所だ。 高低差がある地形から、当時4mほどの天然の滝が存在し、土手で堰き止めて人工的に池が造られた。水は枯渇した…

水無月と煮こごり「西浅草 山﨑」

水無月という、三角形のういろの上に小豆を散らした和菓子をいただいた。 なんでも京都では、1年の折り返しにあたる6月30日に、水無月を食べて無病息災を祈願する「夏越の祓(なごしのはらえ)」という習慣があるという。 平安時代、宮中の人々は氷を口して…

「北畔」でみちのく料理

夜の帳が下りるころ。 下町の代表的な繁華街、上野へ。 上野駅の南側。アメ横とは線路を挟んだ立ち飲み屋の多いエリア。大変な賑わいです。 いまやコロナ自粛は過去のこと。みんな楽しそう。 その一角にそっと佇む渋い外観。洒落た提灯。黒壁に白暖簾が映え…